フィンランドAalto大学、無重力下のロウリュを再現する世界初のシミュレーションに着手

概要

フィンランドのAalto大学と、フランスの原子力大手Oranoに所属する熱流体解析(CFD)エンジニアのCorentin Macqueron氏が、無重力環境下でのサウナ・ロウリュ(蒸気)の挙動を再現する世界初のシミュレーションに着手したことが、サウナ専門メディアSaunaNewsで2026年8月15日に報じられた。

詳細

今回のシミュレーションは、フィンランド国立技術研究センター(VTT)が1992年に行ったサウナの温度・換気実験(研究資料「Saunan lämpötilat ja ilmanvaihto」)をベースに、Macqueron氏が実在のサウナ室のデータで検証済みの数値流体力学(CFD)モデルを転用したもの。地球上ではストーブに水をかけると浮力による自然対流でロウリュの蒸気が室内に広がるが、無重力下では浮力そのものが生じないため、熱の対流や成層構造が地上とは全く異なり、ロウリュが成立するのかどうか自体が物理学上の課題になるという。研究の着想の一つには、1985年4月〜11月に南極のパーマー基地で越冬した9人の隊員によるサウナ利用を記録した1987年のNASAの報告書があるとされる。SaunaNewsによれば、シミュレーションは現在進行中で、詳細な結果は今後数か月のうちに公表される見通し。

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